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C型肝炎

C型肝炎ウイルス(HCV)の感染による肝臓の病気です。主に、感染者の血液が他の人の血流に侵入することによって感染します。
C型肝炎のウイルスは、極微量の血液でも高い感染力を持っており、注射器具や消毒綿、止血帯などの共用が、C型肝炎の一般的な感染要因となります。
また、C型肝炎は性行為に伴って感染する病気であることも分かっています。性玩具やペニス、フィスト(手)などが、洗浄やコンドームの交換を行なわずに、一人のアナル(肛門)から別のアナルへと移動するようなグループセックスの場面において感染が起こると考えられています。
C型肝炎に感染した場合、数年かけて症状が現れてきます。人によっては、C型肝炎によって肝硬変や肝臓の損傷を引き起こす場合もあります。

症状

C型肝炎は、他のA・B型肝炎に比べ、自覚症状が少なく、感染していても症状が出ない場合が多くあります。
一般的に症状が重いとされる急性肝炎の場合でも、自覚症状がある人は2~3割程度です。自覚症状としては、全身のだるさ、食欲不振、悪心(おしん)・嘔吐(おうと)などがあり、さらに、黄疸(おうだん)が現れることもあります。黄疸以外の症状として、肝臓の腫れ上がる症状(腫大)がみられることもあります。
また、一度急性肝炎で発症し、いったん治ったように見えても、再び活動性を持って症状を現したり、感染してから10年~20年もの長い期間が経って後に症状が現れて、診断を受けた時にはすでに肝硬変に発展しているケースもあるので、早期発見・早期治療が重要になります。

治療

C型肝炎の治療には、インターフェロンと呼ばれる抗ウィルス剤の注射や、リバビリンという肝臓を守る薬などの二つの効果的な治療法があります。
詳細に関しては、かかりつけの医師やヘルスケアワーカー(保健所指導員)にお尋ねください。また、自発的にできる対応としては、C型肝炎による免疫力を高めるために、健康的な食生活を維持することや、アルコール摂取量や喫煙量を減らすことなどが有効と言われています。
C型肝炎の治療薬には、抗HIV薬と相互作用がある薬もあるので、治療開始前には飲み合わせについての確認が必要です。

予防と検査

現在C型肝炎ウイルス感染予防のためのワクチンはありません。C型肝炎ウイルスの予防には、感染している人の血液になるべく触れないことが大切です。
具体的に、薬を注射する際の注射器具の使いまわしは、C型肝炎への感染リスクの高い行為です。スプーンや止血帯の共用も同様の事が言えます。
またグループセックスの場面では、一人の肛門から別の肛門へと対象を移動する前に、手や性玩具を洗い、手袋やコンドームを交換しましょう。そうすることによって、C型肝炎の感染を予防することができます。

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