community center dista

ニュースペーパーNEWSPAPER

南界堂通信〈春号|第46号〉

海外男街通信

Taipei

台北
二つのパレード
夜の繁華街を進むトランスマーチ
夜の繁華街を進むトランスマーチ
プライドパレードの様子
プライドパレードの様子
(出発直後は南北2コースが
並んで進みます)

昨年10月、台北へ5年ぶりに行きました。初めての台湾から20年近くたって著名な観光地の九份と金瓜石を散策し提灯に灯がともるまでいたかったなと思いつつ、トランスマーチ(第五屆台灣跨性別遊行)を見に山をおりました。

トランスマーチ到着後の集会
トランスマーチ到着後の集会

台北の繁華街西門町。地下鉄西門駅の1番出口を上がると横断歩道の先にTENGAがあってびっくり。西門紅樓では台北市国際レインボーフェスティバル(台北市國際彩虹文化節)が開催されていて臺灣同志遊行の前夜祭の様相でした。ご存じの方も多いと思いますが西門紅樓のメインの建物である八角樓(歴史的な八角形の建物)とそれにつながる十字楼をL字に囲む2階建ての建物にはゲイ向けの物販店やバーもあり、これらで囲われた中庭のような南広場にはゲイフレンドリーなオープンテラスのカフェやバーが集まっています。八角樓より駅側のスペースにフェスティバルのブースが並びTENGAはその1つでした。会場は若い人が多くて50を過ぎた私は浮いているよなと思いながら眺めていました。また、八角樓で開催されていた国際カップルの同性婚についての展示(無邊際彩虹─跨國同性伴侶追愛之路)を見て、台湾は先を行っていると感じ、幸せそうなカップルたちの写真に日本も追いつきたいと思いました。

トランスマーチのうちわを受け取って、6時半から1時間ほどの集会の後、西門紅樓を出発。見物のつもりでしたが、西門町を一時間近く練り歩きました。夜の繁華街のパレードは目を引きます。歩いていて見られていると感じました。到着後の集会とバンドの演奏を見て、翌日に備え9時半ごろ帰りました。

プライドパレードの様子
プライドパレードの様子
(日系企業も歩いていました)

翌10月28日(土)は臺灣同志遊行に参加。今回で21回目である東アジア最大のプライドパレードです。ブースが開く正午すぎに臺北市政府前廣場(市民廣場)に着きました。ブースが5年前は主催団体と物販が10もなかったかと記憶していますが、通路の両側に100メートル近くならんでいて盛大になったと感じました。

スタートの2時が近づいてきて会場があまりにも込み合ってきたので、パレードを眺めながら途中から入ろうとコースを少し進んだ國父紀念館あたりに移動しました。

ブースやパレードで日系企業をいくつか見かけました。日本でここまでやっていたのかなと思う会社もありました。

北コースに加わって歩いていきます。沿道は高層住宅やオフィスビルが多い街で、歩道はパレードについてきた人々が多くて身内感がありました。この感覚は前夜のトランスマーチと最も違うところでした。

パレードの最後尾が戻るのを待つことなく、5時に終わりの集会が始まりました。参加者は主催者発表で17万6千人。多くの人々が中心部を歩いたという重みを感じつつ集会の終わった7時に会場を離れました。

祁家威氏
プライドパレードで大きなレインボーフラッグに続いて
歩く台湾婚姻平等化運動のパイオニア祁家威氏
文・写真泰平正博

滋賀県在住の会社員。5年ぶりの台北は羽田から台北松山行きを利用しました。
市街の空港からホテルへと乗った路線バスの運転は以前と変わらず、時々振り飛ばされそうになりながらキャリーバッグを押さえていました。

過去の南界堂通信

2023年度
2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
2015年度
2014年度
2013年度
2012年度

過去のいくナビ

2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
2015年度
PAGE TOP