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南界堂通信〈秋号|第20号〉

海外男街通信

Canada
世界各国の男街を紹介するこのコーナー。
今回はトロントからお届けします!!

お久しぶりです。齢33にして語学留学してきました。前回同様(※)英語が全く出来ないので、苦手克服の旅です。(※詳しくは南界堂通信vol.7号をご覧下さい。え?そんな昔の南界堂通信は無い?それは残念。いつか来るweb配信の日までのんびりお待ち下さい。)

さて、今回の目的地はカナダ東部(トロント)。トロントはLGBTに取って住みやすい町と言われています。LGBTが観光産業となっている珍しい所です。

また、カナダは、様々な、民族・人種・文化が入り乱れる町。移民で成功した国とも言われています。そんな多様な人たちが、楽しそうに(時には真剣に)話をしている姿は、日本の中で日本人としか話さない自分には新鮮に見え、改めて「多様性とはなんだろう」と考えるきっかけになりました。

これであなたも旅慣れテーラー?

移動にはトロント内を縦横無尽に走る地下鉄が便利!どこにでも行けます。もう一歩踏み込んで、路面バスも大変オススメです。土地が広いので、徒歩と地下鉄だけだと、移動だけで時間を取られます。始めはバスに乗る度胸が無くて景色も見れるし歩けばいいやと自分を納得させていたのですが、路面バスに乗れると相当楽です。匍匐前進と自転車位の違いがあります。旅行者に優しい地下鉄と路面バス乗り放題トークンもあるので、いろいろ回りたい方は購入を!

文化を楽しむのなら

カナダは様々なエスニックタウンがあります。チャイナタウン、コリアンタウン、リトルイタリー、グリークタウンなど、そのエリアに行くと町の雰囲気や空気がガラッと変わります。路地の標識が、その町に合ったデザインになるので、ぜひ標識の違いも見てみて下さい。(ちなみにゲイヴィレッジの標識はレインボーになっています)エスニックタウンは、中心街から四方八方に散らばっているので、訪れる際は予定を立てると良いですよ。

トロントのコミュニティセンター

トロントのHIV/エイズに関するセンターも多様で、アジア人・白人・黒人を対象にそれぞれ団体が立ち上がっていて、その人たち向けに必要な情報やサービスを提供しています。ACASという団体にお邪魔したとき、スタッフのガブくん(若い可愛い)が教えてくれたのですが、センターがもつ役割も幅広いです。

LGBTの人権運動や労働支援、暴力被害のシェルター、などの役割を持つところもあります。子供を持つ同性カップルの養育関連の学習会(多分)などもあり、いまの日本とは比べようもないくらい進んでいます。こうしたイベントが実施出来るのも、多様性文化のなせるワザなのでしょうか。トロントすごい。

多様性の中にある差別や偏見

一見多様性文化が根付いているように見えるトロントですが、差別や偏見からくるトラブルはあるそうです。理解や認知があったとしても、LGBTなど性的なマイノリティを持つ人が自分らしく生きられるほど寛容というわけではなく、時には暴力を受けることもあるそう。あるコミュニティセンターにお邪魔したときに、そこを「シェルター」と呼ぶ人もおり、LGBTであることのリスクを感じ取ることができます。

それでも、トロントの空気はとても寛容で、スタバに入るとドラァグクィーンの姿のまま接客をするスタッフがいたり、また別のスタバではゲイのスタッフから、注文後にゲイ向けアプリでメッセージを頂いたりと(売れました!)、セクシュアルマイノリティも、様々な多様性のひとつなのだという規範があるように感じました。

トロントのゲイヴィレッジ

トロントのゲイヴィレッジ(向こうはゲイタウンと言わない)と名高いチャーチストリートでは、一般企業も軒を連ねているのですが、企業の見える所にレインボー関連の旗やモニュメント、デザインがあります。ストリート沿いには、カナダ5大銀行のひとつ、ROYAL BANKやBMO、また、日本でも馴染み深いTHE BODY SHOPなどもあり、どの企業もレインボーフラッグの設置や、自社ロゴをレインボー仕様にしたりしています。(すごい)

また、入り口すぐの所に描かれている壁画はグッと来るエネルギーを感じられるのでお越しの際は是非見てみて下さい。

また、チャーチストリートは、そこそこ交通量の多い道路です。何度か道路をわたることがあると思うのですが、この区画には横断歩道がレインボー仕様になっているので、是非一度見てみて下さいね!(日本でもやったら楽しそうだ)

いかがだったでしょうか。カナダを見ると、日本の中のLGBTの扱われ方などのギャップに驚くことばかりですが、まだまだ伸びしろも沢山あるように思いました。興味を持たれたら是非カナダに行ってみて下さいね!

文・写真たいちょん

1983年北海道生まれ。カメラマン兼デザイナー。アラフォーを目前にして、これからの生き方に疑問と焦りと不安を感じ始めている。大学へ入学したり、バンドをしたりと絶賛迷走中。楽しいと思ったことをするグループ「楽しい法則」を、2017年からのんびり運営中。

文・写真 たいちょん

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